試験官は諸葛孔明 三国志検定は路上で「野戦」の趣き
2010年11月5日7時17分
検定で試験官を務める「三国志なりきり隊」のメンバーたち。先頭が「諸葛孔明」、3列目には「関羽」や「劉備」も=KOBE鉄人PROJECT事務局提供
試験官は諸葛孔明。開始と終了の合図はドラの音――。そんなユニークな「三国志検定」が11月7日、神戸市長田区の六間道(ろっけんみち)5丁目商店街 である。「鉄人28号」の原作者として知られる神戸出身の漫画家、故横山光輝さん作の「三国志」から出題される第1回の検定で、神戸と東京の2会場で計約 900人が受検する。
検定は横山さんの「三国志」の版元、潮(うしお)出版社が主催。東京は上智大で実施するが、神戸では横山作品でまちづくりを進める地元が、「三国志ロード」と呼んでいるアーケードを「決戦の場」として提供した。
普段は自転車や買い物客が通る路上に机を並べるため、受検者に「ちょっかい」を出す子どもの出現も想定される。そこで、試験官として「諸葛孔明」や「関羽」「劉備」らを配し、検定に挑む人を見守らせる。コスプレ好きな地元商店主らの集まり「三国志なりきり隊」が扮する。
検定を盛り上げようと協力を申し出たまちづくりグループ「KOBE鉄人PROJECT」事務局の岡田誠司さん(51)は「まさしく野戦。集中力が勝敗を決します」と話す。
検定は2級と3級の2種類。いずれも100問を1時間で解く。試験の合間にはゆるキャラ「孔明わん」「関うーたん」も登場し、緊張した頭脳をほぐしてくれそうだ。受験の申し込みはすでに締め切っている。(日比野容子)
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