2011年9月28日 星期三

朝日新聞的 書 專頁

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書評・コラムを読む

峠うどん物語 上・下 [著]重松清
■死者と出会い、生に向き合う 震災後、様々な言葉が紡がれた。復興へのヴィジョン、原発批判、被災地のルポ……。 その言葉の渦のな………[もっと読む]

[評者

総理大臣とは何か 苅部直さんが選ぶ本

書店員に聞く 獄中記の本

再読 こんな時 こんな本
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注目の特集

2011年09月22日

タフな探偵が事件を解決するハードボイルド小説。ハメットやチ……[もっと読む]

2011年09月20日

90年代以降、書評家として第一線で活躍を続ける池上冬樹さん……[もっと読む]

2011年09月09日

毎朝の通勤電車で、夕食後のリビングで、ひとたびページをめく……[もっと読む]

2011年09月02日

三島由紀夫(1925-1970)と同世代で親交が深く、「その作品を処女作……[もっと読む]

おすすめ

ビジネス

彼女はなぜ「それ」を選ぶのか? [著]パコ・アンダーヒル

2011年09月18日

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■仕様や性能ではなく物語性 モノが売れない、という…[もっと読む]

視線

個人はみな絶滅危惧種という存在―彫刻家・舟越桂の創作メモ [著]舟越桂

2011年09月18日

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 「おっ、また舟越桂を使った小説か」と早合点してし…[もっと読む]

新書の小径(週刊朝日)

音楽家をめざす人へ [著]青島広志

2011年09月30日

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■“真の天才”を感じさせるクラゲみたいな人 すごく…[もっと読む]

コミック

森―岡崎京子未刊作品集 [作]岡崎京子

2011年09月18日

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■想像世界へと誘う未完の「森」 単行本未収録作を多…[もっと読む]



戦争と和解の日英関係史 [編著]小菅信子、ヒューゴ・ドブソン

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)  [掲載]2011年08月07日   [ジャンル]歴史 国際 

表紙画像 著者:小菅信子、ヒューゴ・ドブソン  出版社:法政大学出版局 価格:¥ 5,460


■共有できる価値観の深化を

 英国メディアは、ヨーロッパ戦勝記念日(5月8日)と対 日戦勝記念日(8月15日)の報道姿勢が異なっている。前者には回顧、和解、郷愁、祝賀の四つがあり、後者にはそれが薄い。戦勝記念日50年の1995年 と60年の2005年を比べると、それでも次第に対日戦勝記念日にも、この四つが見えてくるようになったという。憎悪や敵対感情を持つ層が減ったのだ。
  本書は日英和解史を専門とする研究者、小菅信子氏の意欲と熱意で生まれた書だとわかるが、世代の異なる12人の日英の研究者がそれぞれの分野を通して戦争 の和解がどのような歴史的推移を辿(たど)っているか、あるいは英国人の怒りをかきたてている捕虜虐待の事実の検証や、その背景などを丁寧に解説してい る。論者の一人が指摘するように、和解にはモデルがなく、ゆっくりと時間をかけて進める以外にないとの思いが共通点だ。日本側の論者が、なぜあのような虐 待(例えば泰緬鉄道建設事件)が起こったかを軍事組織にメスを入れる一方で、当時英国が自国捕虜への残虐行為をアジア人への残虐行為の歴史を持っているが ゆえに、表だって批判できなかったとの論点も示されている。
 英国側にとっても、ドイツとの和解はありえても、「(日本は)国際社会のなかにふたたび招き入れることの最後までできない国」「日本人はつねに『好きになるのが難しい』人々」であり、今なお複雑な感情だと明かす。
  本書は英国でも刊行されているが、とにかく未(いま)だなお双方には心底からのコミュニケーションが不足しているというのが結論になる。英国側論者が、日 英両国とも日米や英米のような関係を決して作れないのを前提に、しかし日英が共有できる価値観は数多くあり、それを深化させていくことが重要との論が最も 説得力をもっている。お互いに自己満足と独善を避けたいとの編者の提言がみずみずしい。
    ◇
 法政大学出版局・5460円/こすげ・のぶこ 山梨学院大教授。Hugo Dobson 英・シェフィールド大教授。

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