Chuang 黃進興老師這本《從理學到倫理學》十多年前剛出版時就買了,但這些年來都沒翻過,卻也沒賣到二手書店,總覺得或許未來哪天會用到吧。直到現在研究戴震、焦循到劉師培的思想演變,才赫然想起黃老師這本書恰好勾勒的就是劉師培所屬時代的社會思潮,果然人與書的相遇都需要緣分。「道德意識」一詞用在這個新舊交替、中西拉扯的時代實在滿恰當的,知識分子已和儒者的身分認同開始脫鉤了。
「從理學到倫理學」的轉變,不妨說看成知識分子欲將價值世界客觀化,將過去的道德觀念組建成更便於理解和吸收的理論知識,將過去的理學概念字轉化成可與西方學校教育比擬的倫理學,成為晚清新式教育裡面的一門學科。黃老師確實寫到了劉師培及其《倫理學教科書》的寫作背景,不過對於該書內容之所本卻無暇討論,彷彿劉師培天縱英才,20出頭歲就可以自己發明倫理學教科書。
當然不是,劉師培是天才沒錯,但《倫理學教科書》秉持的道德哲學來自〈理學字義通釋〉,〈理學字義通釋〉的思想又來自戴震義理學,戴震義理學背後的哲學典範型態和荀子相同。也就是說,劉師培為晚清廢除科舉後的新式學堂撰寫理論化的道德哲學,實際上就是戴震義理學和荀子哲學的現代轉身。
不過可惜的是,當時的劉師培意在排滿革命,《倫理學教科書》夾雜反君權的話語,出版後自然無法通過清廷的審查,而不見用於新式學校。雖然戴震少了一個從國民基礎教育參與中國現代化的機會,但劉師培此書仍在社會上流傳,使得暗含荀子哲學的戴震義理學仍對清末民初的社會帶來影響。如果能釐清清代中晚期儒者的荀子式思維,就可以對清末民初的思想內涵與變化有更深入的理解。
黃進興副院長的專長為中國思想史及宗教文化史、史學理論,以孔廟研究著稱;又對中、西史學理論與史學史特有興趣,以上領域均略有著述。2008年當選中央研究院院士,
- 《哈佛瑣記》(臺北:允晨文化公司,1986;2009新版;北京:三聯書店,1997;陝西:陝西師範大學出版社,1998;[簡體字增訂版] 北京:中華書局,2009;[韓文版] Geulhangari Publishers, 2012)。
- 《半世紀的奮鬥》(臺北:允晨文化公司,1988);日譯本:《臺灣の獅子》(東京:講談社,1992);英譯本:Business as a Vocation (Harvard University Press, 2002).
- 《歷史主義與歷史理論》(臺北:允晨文化公司,1992;西安:陝西師範大學出版社,2002)。
- 《優入聖域:權力、信仰與正當性》(臺北:允晨文化公司,1994;西安:陝西師範大學出版社,1998;北京:中華書局,2010)。
- Philosophy, Philology, and Politics in Eighteenth-century China (Cambridge: Cambridge University Press, 1995; paperback edition, 2002). 中譯本:南京:江蘇教育出版社,2010。
- 《聖賢與聖徒》(臺北:允晨文化公司,2001;北京:北京大學,2005)。[榮獲行政院新聞局優良圖書獎 (2002)]
- 《後現代主義與史學研究:一個批判性的探討》(臺北:三民書局,2006;北京:生活.讀書.新知三聯書店,2008)。
- 《從理學到倫理學:清末民初道德意識的轉化》(臺北:允晨文化公司,2013;北京:中華書局,2014)。
- 《皇帝、儒生與孔廟》(簡體字版,北京:生活.讀書.新知三聯書店,2014,218頁)。[復旦大學光華人文傑出學者講座叢書]
- 《後現代主義與中國新史學》(高雄:國立中山大學出版社,2015)。[《西灣文庫‧院士系列叢書》第IV輯]
- 《儒教的聖域》(香港:三聯書店(香港)有限公司,2015)。
- 《思想的蘆葦:黃進興自選集》(上海:上海人民出版社,2017)。
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黃進興先生的著作,我讀過《半世紀的奮鬥》和《哈佛瑣記》(很久以前)、《皇帝、儒生與孔廟》,昨天在facebook知道日文版『孔子廟と儒教:学術と信仰』(2020) (其目次等),我說"讀讀中文,可開眼界",我指的諸如《皇帝、儒生與孔廟》---這本講演及問答集,比較有趣,也有資訊,譬如說,這不是黃進興的第一本日譯本,然而,現在似乎要有系統地弄"黄進興著作選集"系列。
WIKIPEDIA的"黃進興"條目,有其"軼聞":
黃進興從美國回到台灣後,時任《中國時報》人間副刊主編的金恆煒,邀請他撰寫哈佛留學期間的見聞,但黃不知該用什麼筆名,金恆煒說:「這個問題交給我好了。」當文章發表時,作者署名「吳詠慧」,也就是黃的妻子。這些文章後來集結成《哈佛瑣記》一書,成為暢銷書,讓不少人誤以為作者是一位女作家,甚至有男性讀者寄信表達追求之意。有一次李歐梵和黃進興見面,李問:「台灣有一位女作家叫吳詠慧,文章寫得很好,你認識她嗎?」黃說:「不認識。」
其實,黃進興更有趣的故事在《皇帝、儒生與孔廟》第二講的"美麗與哀愁"、鳳眼美女故事。......
【国内書】2020年11月刊行
『孔子廟と儒教:学術と信仰 黄進興著作選集(一) /台湾学術文化研究叢書』
黄進興 著/中純夫 訳/東方書店/税込5,500円
黄進興氏が自ら厳選した孔子廟研究に関する14編の論考を「黄進興著作選集」として、二冊に分けて刊行。これらの論考は、儒教の宗教としての特質を歴史的に儒教が果たしてきた役割に即して解明し、国家宗教としての儒教の本質を明らかにし、孔子廟を政治と宗教とが交わる重要な場としてとらえ、孔子廟従祀制度の変遷に沿って、中国思想史の展開を跡づけている。
『黄進興著作選集』の第一冊にあたる本書『孔子廟と儒教』は、孔子の末裔たちが私的に行う孔子祭祀が、国家の祭祀系統に組み込まれていく過程や、儒家の道統に対する価値基準の変遷などを分析することにより、儒教史・儒学史の変遷を映し出す。更に、他の宗教(キリスト教・仏教・イスラム教)との比較により、儒教の宗教としての特徴を導きだしている。
●著者の言葉
そうした中で、私は次第に、孔子廟が国家の祀典としては、ちょうど伝統社会における文化と政治という二つの力が相互に影響を及ぼし合う最適の事例であること、また、世界的な歴史を有する宗教としては、その独特な性格も魅力的であることに気付いていった。そして、孔子廟の従祀制度が儒家のそれぞれの時代における主流の思想を反映しており、それを詳細に分析することによって、改めて歴史上の儒家学術の真実の動向を窺い、世間の理解不足を埋めようと考えるようになったのである。(「日本語版序――孔子廟と私」より)
●訳者の言葉
「儒教は宗教か否か」という問いに対しては、観点や立場の相違からこれまでも様々な見解が提示されてきており、元来、唯一の正解を導き出せるようなものではあるまい。しかしながら、黄進興氏の見解は極めて明晰かつ説得的であり、今後この問いと対峙する全ての者に対して、明確な思索の道筋を与えるものとなるだろうし、必ず参照すべき必読の文献となることは間違いあるまい。加えて氏の諸論考は、本書及び姉妹編の読者が一読すればすぐに気づかれるように、あらゆる記述・論定に対して一々その根拠・典拠が示されており、文字通り徹底した文献実証主義の立場によって貫かれた、極めて堅実なものである。(「解説」より)
●目次:
「台湾学術文化研究叢書」刊行の辞(王徳威)
日本語版序――孔子廟と私(黄進興)
第一章 権力と信仰――孔子廟祭祀制度の形成
一、序―― 惟だ我が国家の盛事にして、独り爾一家の栄たるには非ず
二、私廟から官廟へ――漢祖祀を致し、天下心を帰す
三、王と孔子廟祭祀――制定まれば、天下自ずから平らかなり
四、讖緯と後漢の孔廟碑文――孔子は聖に近く、漢の為に道を定む
五、 聖裔の訪求と孔子廟の外地化――但に洙泗の湮淪するのみに非ず、乃ち饗嘗も主を乏くに至る
六、周公か孔子か――日没すると日出ずると、寧ぞ二日有らんや
七、結語――唐宋祀を升し、永に蔭祚を錫わる
第二章 学術と信仰――孔廟従祀制度と儒家の道統意識
一、緒
二、従祀制度の形成
三、唐代の従祀制――伝経の儒と七十二弟子
四、宋元の従祀制――四配の確立と新学・道学間の争い
五、明清の従祀制――理学の分岐、考証学の興起と実学の重視
六、結び
第三章 宗教としての儒教――比較宗教の初歩的試み
一、背景――儒教の苦境
二、伝統社会における宗教の比較
三、結語――崩壊する儒教
第四章 聖賢と聖徒――儒教従祀制とキリスト教列聖制の比較
一、前言
二、中央と地方の対比
三、聖者となる為の標準
四、成聖及び信仰に関する階層分析
五、遺骸、塑像と毀像
六、結語
第五章 清末民初における儒教の「脱宗教化」
一、前言
二、流産した宗教改革――康有為の孔教運動
三、反孔教のどよめき
四、余論 肉体が滅び霊魂が去った儒教――知識化した儒学と残存する宗教性
第六章 私の儒教研究回顧――儒教の聖域としての孔子廟
一、方法論に対する内省
二、歴史上の儒教
三、儒教の宗教的性格
四、結び
第七章 孔子廟の解体と再興――伝統文化の変容がもたらした苦境
一、台湾海峡両岸の孔子廟の寂寥
二、孔子廟の興廃と政治支配
三、孔子廟の零落
四、孔子廟再生には「脱政治化」こそが必要
初出一覧
訳者あとがき(中純夫)
『孔子廟と儒教――学術と信仰 黄進興著作選集(一)』解説(中純夫)
索引
■編著者紹介
黄進興(コウ シンコウ)
1950年、台湾生。筆名呉詠慧。国立台湾大学歴史系学士・同大学修士、アメリカ・ハーバード大学歴史学博士(1983)。中央研究院歴史語言研究所副研究員・研究員・所長等を経て、現在、中央研究院副院長兼歴史語言研究所特聘研究員。中央研究院院士。専門は中国思想史・中国宗教文化史・史学理論。代表作としては『歴史主義与歴史理論』(1992)、『優入聖域:権力・信仰与正当性』(1994)、『聖賢与聖徒』(2001)、『後現代主義与史学研究:一個批判性的探討』(2006)、『従理学到倫理学:清末民初道徳意識的転化』(2013)、『皇帝・儒生与孔廟』(2014)、『儒教的聖域』(2015)、『再現伝統中国的思想』(2020)等があり、いずれも台湾繁体字版と中国簡体字版がある。また、英文の著作としては、Philosophy, Philology, and Politics in Eighteenth-century China がイギリス・ケンブリッジ大学出版社から出版されている(1995)。英語・日本語・韓国語に翻訳された著作も多数。
中純夫(なか すみお)
1958年、大阪府生まれ。京都大学文学部(中国哲学史)卒業、同大学院文学研究科(中国哲学史)修士課程修了、同博士後期課程学修退学。博士(文学)。富山大学教養部講師、同助教授、富山大学人文学部助教授、京都府立大学文学部助教授を経て、現在同教授。専門は中国近世思想史、朝鮮近世思想史。著書に『朝鮮の陽明学――初期江華学派の研究――』(汲古書院、2013)、訳注に中純夫編『朱子語類 巻14訳注』、『朱子語類 巻15訳注』、『朱子語類 巻16(上)訳注』、『朱子語類 巻16(下)~17訳注』(いずれも共訳、汲古書院、2013、2015、2018、2020)がある。
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