ニホンニオケルチュウゴクガダイノケンキュウ
日本における中国画題の研究
張小鋼 著
定価 9,720円 (本体9,000円) 在庫あり
数量:
浮世絵・絵本の中に現れる中国画題を読み解く
白楽天や楊貴妃、多くの神仙など中国の伝説のモチーフは日本の絵画の中に大いに取り入れられている。そこには物語の読み替えや再構成、日本独自の解釈が見られる。それらはどのような過程のもとに行われたのか。図様と典拠を丁寧に比較することにより、日本における中国画題の特徴を明らかにする。
ISBN | 978-4-585-27022-5 | Cコード | C3071 |
---|---|---|---|
刊行年月 | 2016年6月 | 判型・製本 | A5判・上製 280 頁 |
キーワード | 中国, 古典, 東アジア, 美術 |
目次
序章 日本における中国画題へのアプローチ
一、和製中国画題とは何か
二、和製中国画題の形成過程
おわりに
第一章 白楽天来日の伝説とその変容―「白楽天」を中心に―
一、白楽天来日の伝説について
二、浮世絵『白楽天』について
おわりに
第二章「楊貴妃の古事」を読む―その愛情の証をめぐって―
はじめに
一、中国における愛情の証についての記述
二、日本おける楊貴妃死後の伝説
三、挿絵「楊貴妃の古事」について
おわりに
第三章「返魂香」考―「李夫人」との関係をめぐって―
はじめに
一、史料に見る李夫人の記述
二、返魂香の様々な伝説
三、返魂香と李夫人
四、日本における「返魂香」構図の形成
おわりに
第四章 『画筌』における中国仙人の一考察
はじめに
一、林守篤の『画筌』について
二、林守篤の『画筌』における中国史料
三、問題点について
おわりに
第五章「蝦蟇仙人」考
はじめに
一、侯先生
二、劉海蟾
三、劉海と三本足のカエル
四、中国の年画における「劉海戯蟾図」
五、「蝦蟇仙人」の人物造形について
おわりに
第六章「費長房」考―「鶴に乗る美人」型の成立をめぐって―
一、「俗人費長房」と「方士費長房」と「仙人費長房」
二、「竹杖に乗る費長房」と「鶴に乗る費長房」
三、「鶴に乗る美人」の型化
おわりに
第七章「張良吹簫図」考―北斎「張良図」の補説―
一、北斎「張良吹簫図」について
二、「張良吹簫図』と『新刻剣嘯閣批評西漢演義伝』
三、絵本『漢楚軍談絵尽』と年画『張良吹簫破楚軍』
おわりに
第八章『唐詩選画本』考―詩題と画題について―
はじめに
一、『唐詩選画本』の編集過程
二、『唐詩選画本』における『唐詩画譜』の影響
三、『唐詩選』の詩題と『唐詩選画本』の画題
おわりに
第九章 江戸時代における異文化受容の空間意識―瀟湘八景を中心に―
はじめに
一、「瀟湘八景」における中国人の空間意識
二、日本における「瀟湘八景」の受容
三、浮世絵における「八景」の受容形態
四、八景受容に見る日本人の空間意識
おわりに
終章 今後の課題について
一、中国画題についての調査
二、中国画題の出展についての調査
三、中国画題と仏教の題材
四、類似中国画題の見分け
五、和製中国画題について
あとがき
主要参考文献
論文初出一覧
英文目次
一、和製中国画題とは何か
二、和製中国画題の形成過程
おわりに
第一章 白楽天来日の伝説とその変容―「白楽天」を中心に―
一、白楽天来日の伝説について
二、浮世絵『白楽天』について
おわりに
第二章「楊貴妃の古事」を読む―その愛情の証をめぐって―
はじめに
一、中国における愛情の証についての記述
二、日本おける楊貴妃死後の伝説
三、挿絵「楊貴妃の古事」について
おわりに
第三章「返魂香」考―「李夫人」との関係をめぐって―
はじめに
一、史料に見る李夫人の記述
二、返魂香の様々な伝説
三、返魂香と李夫人
四、日本における「返魂香」構図の形成
おわりに
第四章 『画筌』における中国仙人の一考察
はじめに
一、林守篤の『画筌』について
二、林守篤の『画筌』における中国史料
三、問題点について
おわりに
第五章「蝦蟇仙人」考
はじめに
一、侯先生
二、劉海蟾
三、劉海と三本足のカエル
四、中国の年画における「劉海戯蟾図」
五、「蝦蟇仙人」の人物造形について
おわりに
第六章「費長房」考―「鶴に乗る美人」型の成立をめぐって―
一、「俗人費長房」と「方士費長房」と「仙人費長房」
二、「竹杖に乗る費長房」と「鶴に乗る費長房」
三、「鶴に乗る美人」の型化
おわりに
第七章「張良吹簫図」考―北斎「張良図」の補説―
一、北斎「張良吹簫図」について
二、「張良吹簫図』と『新刻剣嘯閣批評西漢演義伝』
三、絵本『漢楚軍談絵尽』と年画『張良吹簫破楚軍』
おわりに
第八章『唐詩選画本』考―詩題と画題について―
はじめに
一、『唐詩選画本』の編集過程
二、『唐詩選画本』における『唐詩画譜』の影響
三、『唐詩選』の詩題と『唐詩選画本』の画題
おわりに
第九章 江戸時代における異文化受容の空間意識―瀟湘八景を中心に―
はじめに
一、「瀟湘八景」における中国人の空間意識
二、日本における「瀟湘八景」の受容
三、浮世絵における「八景」の受容形態
四、八景受容に見る日本人の空間意識
おわりに
終章 今後の課題について
一、中国画題についての調査
二、中国画題の出展についての調査
三、中国画題と仏教の題材
四、類似中国画題の見分け
五、和製中国画題について
あとがき
主要参考文献
論文初出一覧
英文目次
編著者プロフィール
張小鋼(ちょう・しょうこう)
1957年、中国内モンゴル自治区生まれ。金城学院大学文学部教授、博士(名古屋大学)。
著書に『中国人と書物』(あるむ、2005年)、『青木正児家蔵中国近代名人尺牘』(編注、大象出版社、2011年)がある。
1957年、中国内モンゴル自治区生まれ。金城学院大学文学部教授、博士(名古屋大学)。
著書に『中国人と書物』(あるむ、2005年)、『青木正児家蔵中国近代名人尺牘』(編注、大象出版社、2011年)がある。
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