林忠彦賞、東京の写真家・山内さん「基隆」に
2011年3月3日18時54分
戦後日本の写真界に大きな足跡を残した林忠彦氏の精神を継承し、有望な写真家の発掘を目指す林忠彦賞(山口県周南市文化振興財団主催)の第20回受賞作に、東京都杉並区の写真家、山内道雄さん(60)の写真集「基隆(キールン)」が選ばれた。
山内さんは1950年、愛知県生まれ。東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)で森山大道氏に師事し、街角で人物を撮るストリート・スナップで知 られる。基隆は台湾北部の港町。山内さんは2007、09年に計約4カ月間滞在し、その街の様々な表情をとらえた。「アサヒカメラ」(10年9月号)にも 作品6点が掲載されている。
選考委員長の細江英公さんは「活気のあるざわめきが感じられ、喧噪(けんそう)が伝わってくる」と評価。山内さんは「自分の見たいものを撮るという 『個』のまなざし、アマチュア精神が社会的価値を発揮した、林さんのような写真を撮りたいと願っており、光栄です」とコメントし---
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