小川環樹著作集 全5巻
A5(148×210mm)
小川環樹著作集 1 ─通説・古代中世文学 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 480頁 刊行日 1997/01/20 ISBN 4-480-70371-3 JANコード 9784480703712 定価:本体9,700 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第四冊 ─巻14〜巻16 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 688頁 刊行日 1990/09/27 ISBN 4-480-78404-7 JANコード 9784480784049 定価:本体17,000 円+税 詳細へ 在庫 × 談往閑語 小川 環樹 著 単行本 四六判 298頁 刊行日 1987/01/30 ISBN 4-480-81232-6 JANコード 9784480812322 定価:本体2,900 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第三冊 ─巻10〜巻13 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 640頁 刊行日 1986/08/08 ISBN 4-480-78403-9 JANコード 9784480784032 定価:本体14,000 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第二冊 ─巻六〜巻九 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 610頁 刊行日 1984/05/31 ISBN 4-480-78402-0 JANコード 9784480784025 定価:本体13,000 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第一冊 ─巻一〜巻五 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 624頁 刊行日 1983/02/28 ISBN 4-480-78401-2 JANコード 9784480784018 定価:本体13,000 円+税 詳細へ 在庫 × 中国詩文選20 ─中国詩文選20 陸游 小川 環樹 著 シリーズ・全集 四六判 276頁 刊行日 1974/03/04 ISBN 4-480-25020-4 JANコード 9784480250209 定価:本体880 円+税 詳細へ 在庫 × 筑摩叢書 74 宋詩選 小川 環樹 著 シリーズ・全集 四六判 352頁 刊行日 1967/03/06 ISBN 4-480-01074-2 JANコード 9784480010742 定価:本体1,400 円+税
小川環樹著作集 1 ─通説・古代中世文学
- 判型:A5判
- ページ数:480
全体の半分近くの量を占める単行本未収録のものを含む、広義の文学に関する著述のほぼすべてを収める。本書には、中国文学史全般にわたる文章と、先秦から六朝に至る文学と思想・歴史についての論考を収録し、’80年代以降に書かれた主要な語学論考を併載する。
中国の文学
思想の表現
中国散文の諸相
中国の字書
藤枝晃『文字の文化史』評
羅根沢『中国文学批評史』評
王力『漢語詩律学』評
『老子』と『荘子』
『史記』の文学
平原君のことば〔ほか〕
思想の表現
中国散文の諸相
中国の字書
藤枝晃『文字の文化史』評
羅根沢『中国文学批評史』評
王力『漢語詩律学』評
『老子』と『荘子』
『史記』の文学
平原君のことば〔ほか〕
小川環樹著作集 2 ─唐詩
- 判型:A5判
- ページ数:450
唐詩に関する概説や論文・序跋などを収める。『唐詩概説』は、唐詩の歴史を通観し、その形式や語法に及ぶ最高の手引きであり、「唐詩を中心にして」では、その自然描写から詩人たちの宗教観が抽き出される。鋭い感性と永年の蘊蓄が、平易で香り高い文章に込められている。
唐詩概説
私の収獲―『唐詩概説』を書きおえて
唐詩について
唐詩を中心にして
『唐代の詩人』序説
「時に感じて花は涙をそそぐ」
唐詩の散歩
唐詩の一側面
中国の叙景詩と仏教
落日の観照―都留春雄『王維』への跋〔ほか〕
私の収獲―『唐詩概説』を書きおえて
唐詩について
唐詩を中心にして
『唐代の詩人』序説
「時に感じて花は涙をそそぐ」
唐詩の散歩
唐詩の一側面
中国の叙景詩と仏教
落日の観照―都留春雄『王維』への跋〔ほか〕
小川環樹著作集 3 ─宋代詩文
著者が最も好んだ宋代の文学に関する諸篇を収める。すなわち、蘇軾の詩文の訳注書に付された数々の解説、名著『陸游』、「范成大の生涯とその文学」等である。
宋代の詩人と作品の概説
自然は人間に好意をもつか―宋詩の擬人法
『新五代史』の文体の特色
『平山堂図志』解説
蘇東坡の文芸
蘇東坡の文学―その多面性
蘇東坡の一生とその詩
東坡の詞(詩余)
東坡の散文
詩における比喩―工拙と雅俗〔ほか〕
自然は人間に好意をもつか―宋詩の擬人法
『新五代史』の文体の特色
『平山堂図志』解説
蘇東坡の文芸
蘇東坡の文学―その多面性
蘇東坡の一生とその詩
東坡の詞(詩余)
東坡の散文
詩における比喩―工拙と雅俗〔ほか〕
タイトル: 新五代史の文體の特色. その他のタイトル: On the Style of the Hsin-wu-tai- shih 新五代史の文体の特色. 著者: 小川, 環樹
小川環樹著作集 4 ─近世小説と現代文学
『中国小説史の研究』序文
変文と講史
白話小説の文体
『三国演義』の発展のあと
『三国演義』における仏教と道教
『三国演義』の本づいた歴史書
『三国演義』の毛声山批評本と李笠翁本
『三国志』第十冊あとがき
『三国志―通俗演義』はしがき
関索の伝説そのほか
金文京他『花関索伝の研究』序
『水滸伝』の作者について〔ほか〕
変文と講史
白話小説の文体
『三国演義』の発展のあと
『三国演義』における仏教と道教
『三国演義』の本づいた歴史書
『三国演義』の毛声山批評本と李笠翁本
『三国志』第十冊あとがき
『三国志―通俗演義』はしがき
関索の伝説そのほか
金文京他『花関索伝の研究』序
『水滸伝』の作者について〔ほか〕
小川環樹著作集 5 ─日本文化と中国・随想
文学や思想に対する言語を通しての鋭い直観は、日本の伝統的な文化をめぐる諸篇にも顕著である。また、少年のころ漢籍の素読を教わった祖父や、恩師の鈴木虎雄を始めとする先学、留学時代に会った魯迅、そして兄たちの思い出を語る文章は、著者の音容を偲ばせてやまない。著者の学問の全貌を初めて明らかにする。
墓誌銘の文法の破格―そのコレアニズム
稲荷山古墳の鉄剣銘と太安万侶の墓誌の漢文におけるKoreanismについて
「三笠の山に出でし月かも」
『弘決外典鈔』(五臣注文選紙背文書)解題
清原宣賢の『毛詩抄』について
米沢訪書記
荻生徂徠『論語徴』解題
頼山陽の詩文について
中国人が観た江戸時代の漢詩
新語と片カナ〔ほか〕
稲荷山古墳の鉄剣銘と太安万侶の墓誌の漢文におけるKoreanismについて
「三笠の山に出でし月かも」
『弘決外典鈔』(五臣注文選紙背文書)解題
清原宣賢の『毛詩抄』について
米沢訪書記
荻生徂徠『論語徴』解題
頼山陽の詩文について
中国人が観た江戸時代の漢詩
新語と片カナ〔ほか〕
史記列伝, 小川環樹 今鷹真 福島吉彦訳/岩波文庫, 昭50, 5冊,
小川環樹著作集 1 ─通説・古代中世文学 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 480頁 刊行日 1997/01/20 ISBN 4-480-70371-3 JANコード 9784480703712 定価:本体9,700 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第四冊 ─巻14〜巻16 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 688頁 刊行日 1990/09/27 ISBN 4-480-78404-7 JANコード 9784480784049 定価:本体17,000 円+税 詳細へ 在庫 × 談往閑語 小川 環樹 著 単行本 四六判 298頁 刊行日 1987/01/30 ISBN 4-480-81232-6 JANコード 9784480812322 定価:本体2,900 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第三冊 ─巻10〜巻13 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 640頁 刊行日 1986/08/08 ISBN 4-480-78403-9 JANコード 9784480784032 定価:本体14,000 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第二冊 ─巻六〜巻九 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 610頁 刊行日 1984/05/31 ISBN 4-480-78402-0 JANコード 9784480784025 定価:本体13,000 円+税 詳細へ 在庫 × 蘇東坡詩集 第一冊 ─巻一〜巻五 小川 環樹 著 シリーズ・全集 A5判 624頁 刊行日 1983/02/28 ISBN 4-480-78401-2 JANコード 9784480784018 定価:本体13,000 円+税 詳細へ 在庫 × 中国詩文選20 ─中国詩文選20 陸游 小川 環樹 著 シリーズ・全集 四六判 276頁 刊行日 1974/03/04 ISBN 4-480-25020-4 JANコード 9784480250209 定価:本体880 円+税 詳細へ 在庫 × 筑摩叢書 74 宋詩選 小川 環樹 著 シリーズ・全集 四六判 352頁 刊行日 1967/03/06 ISBN 4-480-01074-2 JANコード 9784480010742 定価:本体1,400 円+税
小川先生家世「一門數傑」:父親小川琢治是地質學家,精通中國古地理學。三位兄長小川芳樹是冶金學家;貝塚茂樹是歷史學家;湯川秀樹則是日本第一位得諾貝爾獎的物理學家。
書店和筆耕——唐代詩人的生計
小川環樹
某人評介某書說過:現代日本廣告的起草者(copy-writer),多是些不得志於文學的文學青年,和寄此希望於未來的人們,時至今日,似乎還有著這樣的傾向。我讀後頗有同感,因為,我想到中國的古代也有相近的例子。唐代詩人竇群有這樣的絕句:
一旦悲歡見孟光,十年辛苦伴滄浪。
不知筆硯緣封事,猶問傭書日幾行。
(〈初入諫司喜家室至〉,《全唐詩》卷二七一)
詩的首二句說自己終於能把過去十年困苦生活中,幫助了自己一臂之力的妻子接到京師來,此時悲喜交集,心境實在異常複雜。孟光是漢代梁鴻(公元一世紀)的妻子,她幫助窘境中的丈夫,彼此和睦共處。滄浪是河名,也是隱棲不仕的故事,這兩條人所共知,無須多講,而我將它解釋為竇群仕官以前的雌伏時期,大概沒有想錯吧。
引起我注意的是第三、四句。看到臨硯寫字的丈夫,妻子問道:「你現在一天寫多少行呢?」其實他現時所書寫的,是上呈天子的封事,而非受雇於人的筆耕工作。
竇群卒於元和九年(814),生年應為765年。題中的「入諫司」,大概指自己被任命為左拾遺,這是勸諫天子的官職,他的任官,在貞元十八年(802年)38歲的時候。竇群有五兄弟,五人均以詩名,被喻以「聯珠」,兄弟的詩集名為《竇氏聯珠集》。如果他的筆耕生涯真的長達十載,那麼,和現代日本一樣,唐代的年青詩人賴寫詩為生,畢竟是不可能的吧。
也不限於竇群一人,唐代詩人,除少數生於豪門望族之外,大多是清貧的,在年輕時便當上三衛郎做過禁軍將校的韋應物算是一個例外。有人推測:杜甫被視為詩人之後,仍在長安、秦州、成都各地栽種藥草,將之出售以補生計,見於馮至的《杜甫傳》。最近有人考出南宋詩人陸游晚年的某一段日子,也過著同樣的生活,〔補注〕 吉川幸次郎博士也考證出北宋黃庭堅之父也有過類似的遭遇。唐代詩人在其不遇時如何生活呢?是個長期存在我腦海中的疑問,現在總算獲得線索了,雖然僅是竇群和杜甫兩個例子,但我卻有找著頭緒的感覺。
讓我們回到筆耕的主題吧。劉梁的傳記中,我們可以發現「賣書」的記載。「賣書」並非將書賣給舊書店,而是靠抄字來賺錢。這是公元二世紀的事情,可見筆耕在中國知識分子中間,著實有長遠的歷史。
與筆耕有關,還有另一件叫我注意的事情,就是唐代詩人的作品,是怎樣流傳於世的呢?木版印刷無疑在唐代經已發明,但能令人想到:也許曾經印刷的唯一例子,是白居易(772–846)〈長恨歌》等作品。這恐怕也是很例外的,因為他的讀者特別多。
那麼,不單止詩,大多數的文學作品也定然是用筆錄的形式傳到讀者手中。下面的一首詩可以為證:
日日新詩出,城中寫不禁。
清高疑對竹,閒雅勝聞琴。
門戶饒秋景,兒童解冷吟。
雲山今作主,還借外人尋。
(姚合〈寄國子楊巨源祭酒〉,《全唐詩》卷四九七)
這是稱頌楊巨源詩作之才:你每天都有新作發表,都城的人趕寫也寫不了。姚合約為八世紀末到九世紀中葉的人,略晚於竇群,這詩我想是八世紀最末期之作。
從此詩可以推測:當時大概有這樣一種買賣,名詩人的新作一出,便有人等著立刻抄寫下來賣給讀者。關於當時開設有販賣詩文抄本的店子,確實的證據還可以在其他記載中找到。唐都長安和洛陽的市中開設有售書的店子,是很多人都知道的,到九世紀時,蜀中(大概是成都)也有了。不用說,雖說是有這樣的書店,怕也有些是私人直接訂購手抄本的,然而,我想在唐代,透過書店進行的交易是相當多的,因為商業和貨幣經濟都在逐步擴展中。
這裏附帶多談一下。書店古時是稱為書肆的,這名稱自後漢時已存在,以異端知名的思想家王充(27–約97),傳稱他在洛陽市的書店中,「閱所賣之書」,過目一遍便可成誦。可見不僅一世紀時便已有書店,且同時還有些不買而光站著閱讀的人呢。也許,唐代說不定也有站著瀏覽,而將名家的新詩默記下回家的人。二世紀時有筆耕已如上述,我認為,書店與筆耕是有密切關係的。話雖如此,一、二世紀之際,紙還剛發明不久,即使有對書本的需求,書店的規模恐怕仍是很小,無法跟唐代比擬的。正如從白居易的逸事中可知,唐時甚至有些專程從日本和朝鮮前來買書的海客呢。
正在這樣浮想聯翩時,我的腦海中又出現了在唐首都書店的角落裏,又或在客棧的狹小房間中,埋首抄寫的青年的形象來。即僅在唐代的三百年間,給帶到日本去的書籍,數目也很可觀。時至今日,殘存的抄本雖如鳳毛麟角,但其中說不定或有一些未成名以前青年詩人的筆跡呢。比起竇群般能在當世獲得顯赫地位的人來,終生不遇,未能留名於後世便逝去的讀書人,為數恐怕多得多,若是如此,我又豈能無感觸呢?〔補注〕
馮氏自言,杜甫賣藥之說,原係羅庸氏(已故)所曾談及(見於「杜甫在長安」,《文學雜誌》二卷一號,北京,1947)。至於陸游亦曾做過「業餘醫生」,初見於歐小牧《愛國詩人陸游》(上海,1957);我得到他的啟示以後,也曾考究陸游的家學對於他的描繪大自然起了作用的情形,參看拙撰〈詩風和家學—陸游的「靜」〉一文(本書第七章第四節)。關於黃庶(黃庭堅父)的軼聞,參看古川幸次郎博士〈詩人與賣藥〉(《學事詩事》所載,亦見於他的《全集》)。
(1983年補注)
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